仕事の付き合いとプライベートの二元対立についてーおっさんタイプな人ー
どうも、ずんだラーメンです。
南魚沼での生活も少しずつ慣れてきました。
先週仕事帰りにフラっと立ち寄った居酒屋でマスターと仲良くなり、早くもこの土地が好きになりそうな予感がしています。
以前「仕事の付き合いとプライベートの二元対立について」というエントリをしました。
このエントリで「仕事の付き合い」と「プライベート」の重視の仕方によって、世の中の社会人を
①おっさんタイプ
②最近の若者タイプ
③大企業バリバリタイプ
④起業家タイプ
と大別しました。
今回から何回かに分けて、それぞれのタイプの特徴、強み弱みについて考えていきたいと思います。
初回は ①おっさんタイプ からです。
このタイプは、仕事の付き合い重視、プライベート軽視というタイプを指しています。
具体的なイメージとしては、「家よりも会社を優先してナンボという価値観の中でキャリアを積んできた人たち」です。
一般的に言われるのは、高度経済成長期のような皆が会社のために画一的に努力していればいいという時代に若手時代を過ごし、そのような考え方に固執してしまったために、今の変化の早い時代では新しい可能性・脅威に対応できていないということでしょう。
僕の会社は、40代50代の方が多く、ここで挙げる「おっさんタイプ」の方も多くいます。
特に、インフラ業界という閉鎖的な、経験がモノを言う傾向が強い業界なので、他の業界に比べて「おっさんタイプ」に陥りやすい部分もあるのではないかと思っています。
僕の経験則にはなりますが、まずはじめに誤解のないように言っておくと、この人たちは、人としてはいい人たちが多いです。
こちらがきちんと仕事をこなしたうえで、誠意を持って接することができれば、とても可愛がってくれます。同僚・後輩想いな人も多く、仕事で困ったときに相談して助けられたことも何度もありました。
ただ、このタイプには、特に会社の付き合いの比重があまりにも大きくなってしまったときに、問題点が出てきます。
一番大きな点は、人生的な引き出しが少なくなってしまうのではないか?ということです。
アフター5も、土日も、会社の人とつるんで飲み会、ゴルフに明け暮れていては、得られる体験の幅が圧倒的に少なくなってしまいます。
もちろん、仕事場以外での交流があるからこそ、仕事で難しい局面を迎えたときに一致団結して対処できるということはありますし、そもそも仕事の同僚と深い関係を築くことは人生におけるかけがえのない経験だとは思います。
ただ、そこにかける時間はトレードオフのものです。
その時間でもっといろいろな人と交流を持つことで自分の世界がもっと開けることもあります。
僕はある程度の付き合いは大切にしつつ、プライベートの時間も大切にしていましたが、仕事もなんとか回せて、先月の部署異動の送別会では同僚と僕で涙を流してしまうほど、思い入れのある仕事経験を積むことができました。
特に、慣れで、惰性で仕事の付き合いを重視しているとすればそれはもったいないことだと思います。
慣れや惰性で仕事の付き合いを重視している人は、プライベートや自己啓発を軽視しがち(目を背けがち)なので、これは仕事人としても問題です。
新しい経験、いろいろな人との交流がないと、仕事としてもだんだんと成果が上がらなくなってきます。
知識・感覚がどんどん内向きなものになってしまうと、変化の早い時代では対応できないということは周知の事実です。
よく惰性で仕事をするおっさんが批判されていますが、彼らの心理としては、昇進が途絶えた・加齢などの理由で仕事への活力がなくなってくる一方で、何か工夫して仕事をしようにも内向きに凝り固まった価値観では新しいものが生み出せない、という状況に陥っているようにも見受けられます。
そして、会社の人と飲みに出かけ、「昔はすごかったんだ」という武勇伝を語るようになり、ますます内向き、過去志向になってしまう。
僕の先輩にも人柄がとても良い「おっさんタイプ」で、上記の負のスパイラルにはまっている方が少なくなく、人としていい人であることを知っているだけに、なんとかできないかと感じてしまうこともあります。
また、そういう方を見て、若い頃から外の世界に飛び込んで行くことへの抵抗感をなくしていかないといけないんだなとも感じています。
今は自分のことで精一杯ですが、おっさんタイプがこれからの社会でどう生き残るべきかも、考えていけたらと思います。
それでは!