地方の大きな企業の地域貢献のあり方
どうも、ずんだラーメンです。
しばらくブログの更新が滞っていました。
割と仕事が今までにないくらいの忙しさで、我慢の3ヶ月といった感じでした。
今後もこの状況がしばらく続きそうですが、なんとか頑張りたいと思います。
今の会社に入って、もう少しで丸3年になります。
「地域に根を張った仕事がしたい」と思って入社した会社ですが、自分自身の力不足、まだ3年目ということもあり、会社の仕事を通しては思うような地域活動ができていません。
ただ、それは入社前に僕がイメージしていた「企業と地域社会のあり方」とその現状にも乖離があったということも少なからず影響しているのではと感じています。
資金力のある企業が「金・モノ」を地域に引っ張ってきて、「あとは地元の人たちで頑張ってね」というのが旧来の企業活動における地域貢献のスタイルだったと思います。
(上から目線な気がして、個人的にあまり「地域貢献」という言葉は好きではないのですが、イメージ的に分かりやすいためあえてそう表現します。この言葉を使っていること自体が地域に対する間違った姿勢を表しているのかもしれませんね。)
最近は先進的な取り組みをする企業が個人・プロジェクトチームごと地域に派遣し、地域と協働して活動をしていくという取り組みも目立ち始めてはいますが、地方の大きい企業ほどそういった取り組みがまだ少ないのではと感じています。
社会起業家でまちづくりのプロと言われる木下氏も著書「地方創生大全」等で「補助金や助成金に頼った地域振興事業は上手くいかない」と論じていますが、自治体と地域の関係だけでなく、企業と地域の関係も同じなのではないかと思います。
地域経済が上手く回らなくなり、「シャッター商店街」や「消滅可能性都市」という言葉が叫ばれて久しい中、自分たちのお膝元の地域を活性化していかないと自分たちの企業の存続も危ういはずです。
しかし、実際に企業の事業計画などを見てみると、「域内需要が減っているため、海外にも目を向けます!」といった記述が多く見受けられうます。そして、隅っこの方に「地域活性化の取り組みとして地元の〇〇の取り組みに資金援助します。」などと書かれています。
もちろん、企業が存続するための多角化としても、株主からのウケを考えても、海外進出は必要なのかもしれませんが、中で働く人としては、どうしても「その前に(100歩譲ってそれと平行としても)まずはやるべきことがもっとあるだろう。地域に資金援助して終わりでいい訳がないだろう。」と思ってしまうわけです。
外資企業等で揉まれた優秀な人材や東京のベンチャー企業が地方に行って活躍するケースが多くなってきている一方、元々そこを商売の地域としている企業は上記のような「金・モノは支援します」というような形で終わっていることが多いことは、地方の企業で働く一個人として歯がゆさを感じています。
別に東京や他地域から来た企業・人が地方で活躍することが悪と言っているわけではなく、そういった企業・人が地方に目を向けてくれていることはとても喜ばしいことですし、その流れはより強くしていって欲しいとは思っています。
実際に僕の同世代もそうですが、地方活性に興味のある優秀な人材は、将来地方で活躍するための修行の場として東京のスタートアップ等に新卒入社し、何年後かに地方に行くというケースが目立ってきています。
しかし、その地域と長年関わりを持ち、なおかつ現在も多くの雇用を抱えている企業がその潮流に乗り遅れている事実については、もっと真摯に向き合わなければいけないはずです。
「なぜ地方の大きな企業が地域に深く入っていけていないのか」ということについてはいろいろな要因(地域内のエリート層と見られてたプライド、地域内で頻繁に行われる転勤、安定という認識によるハングリーさの欠如)があることが考えられます。
が、今後は地域の変化に取り残されることなく、人ももっと地域に入っていくことが求められます。
きっと、個々人としては最初は何もできないと思います。地元の人からも「意外にデキないんだね」と思われるかもしれませんし、東京からやってくる優秀な人との実力差を痛感するかもしれません。
幾分か残っているプライドも崩れることでしょう。それは今まで目を逸らしてきたことと向き合うことの辛さなのかもしれません。
ただ、それを乗り越えて、個々人が感じた「地域の現状と企業活動」をどうリンクさせていくのかを会社全体で考えないと、地方企業の新しいあり方は見つけられないとも思っています。
と好き勝手言っている僕ですが、まずは会社のためではなく、自分が楽しく生活するための手段として、今年もより地域活動に入っていければと思います。
それでは!
(ここまででちょうど2019字でした。笑
みなさん今年もよろしくお願いいたします。)